タゴール詩選〜人/愛/時〜Tagaroe’s anthology /Human/Love/Time〜

ラビンドラナート・タゴール 
日本語訳 yuko (གཡུ་སྦྲང་།)


「人の詩」


人は騒々しい群れの中へと潜り込む

自分自身の無言の叫びを紛らわすために


人は永遠に不滅であるがゆえに

死は果てしなく巡り来る

というのも命とは まさに創造的な概念だから

姿形を変えてゆくことで

命の何たるかをただ「知る」のみなのだ”


人の不変の幸せは何かを手に得ることではなく

自分自身よりも偉大な何かへと

自分個人の生活よりも大きな概念へと

たとえばそれは

国であり 人間性であり 信仰であり

自分自身を受け渡すこと



「愛の詩」


愛とはそれそのものの美しさを

より一層引き立てる

それゆえに外側に表れる美しさによって

内側にある喜びをも証明しうるもの


愛とはじぶんのものになるよう

相手に求めたりせず

相手に自由を与えるもの


愛とは果てしなき謎である

それを言葉で説明できるものなど

なにもないがゆえに


愛の贈り物は

受け取るために手を差し出すものではなく

差し出してのちに受け入れられてこそ



「時の詩」


蝶々は一瞬単位で「時」を数える

だからその一生は「時」に満ち足りている


時は絶えず変化し続ける財産である

とはいえ 時計を眺めていても 

ただ単に時は変わり続けるだけで

時が財産を与えてくれるわけではない

あなたが「時」を財産にできるかどうかなのだ

 

まるで葉の先で踊る露のごとく

あなたの命よ 時の極みで軽やかに舞え



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#poetry #translation





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