昔、あるところに生涯独身で過ごした男がいました。彼が90歳になり人生の終盤を迎えた頃、誰かが彼にたずねました。
「あなたは生涯独身のままでしたね。ですが、決してその理由を口にしませんでした。
今や人生の終盤期、あなたの秘密を話しても特に害はないのではないですか?」
老人はこう答えました。
「あぁ、それには秘密がある。別に結婚に逆らっていたわけではないんだが、わたしは完壁な女性を探していたのだよ。
探して、探し求めて、そうしてわたしの生涯はあっという間に過ぎ去ってしまったんだ。」
「しかし、こんな大きな地球の上、数えきれないくらいの人がいて、それらの半数が女性だとしても、あなたにとって完壁な女性は見つけられなかったんですか?」
老人の目から涙がこぼれ落ち、こう言いました。
「あぁ、一人だけ見つけたよ。」
たずねた人はショックを受けてこう聞きました。
「それでは一体何があったんですか?どうしてあなた達は結婚しなかったんですか?」
老人は答えました。
「いや...その女性は完壁な夫を探していたんだ。」
第二話「酔っ払った夫への妻の反応」
ある夜、夫は泥酔して帰宅しました。そして、部屋に入る際に何枚かお皿を割ってしまい、吐いてそのまま床に突っ伏しました。
妻は彼を引っ張り上げて、何から何まで綺麗に片付けました。
翌朝、夫は目覚めると、どのように倒れてしまったかを思い出し、泥酔して帰宅した自分に対して、妻は激怒していることだろうと思いました。
どうか妻と喧嘩になりませんように、と夫は祈りました。そして部屋を出て、妻はどこにいるだろうと探し始めました。
夫がテーブルに近づくと、メモが置いてありました。
「あなた、今日はあなたの大好きな朝食を作ってテーブルに置いておいたわよ。わたしは食料品を買いに早く出かけないといけないの。買い物が終わり次第なるべく早く戻ってくるわね。
愛してるわ、わたしの大好きな旦那さんへ。」
これを見た夫はびっくりして、一体何が起きたのか理解できませんでした。
妻が帰宅し、夫は訊ねました。
「昨晩何があったんだい?」
妻は笑顔で言いました。
「昨晩、わたしがあなたをベッドに引っ張っていって、ブーツとシャツを脱がそうとした時...あなたはへべれけの状態でこう言ったの。
”おい君!ほっといてくれないか。俺は結婚してるんだ!”」
✏️Author Unknown
Translated into Japanese by yuko(གཡུ་སྦྲང་།)
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