Guzal 作
日本語訳 yuko (གཡུ་སྦྲང་།)
私の母は片目しかなかった。
私は母が嫌いだった…とても恥ずかしく思っていたからだ。
母は家族を支えるために生徒や先生らのためにご飯を作る仕事をしていた。その小学校に通っていたある日、母はその仕事をしに来たのだ。
とても恥ずかしかった。 なんだって私をこんな目にあわせるんだろうと思った。私は母に嫌な顔をして外へ走り出た。
その翌日学校でのこと。
「お前のお母さんは片目しかないんだって?!」えええ〜!?と友達は言った。母がこの世から消えてくれたらいいのにと思った。
それで私は母にこう言った。
「母さん…なんでもう片方の目がないの?もし僕を物笑いの種にするだけなら、死んでくれないか?!」
母はなにも答えなかった。少し悪い気もしたが、それと同時に、ずっと言いたかったことを言えて良かったとも思った。 多分、母がお仕置きしたりしなかったせいかもしれないが、母の気持ちをひどく傷つけたとは思いもしなかった。
その夜、私は目が覚めて、コップ一杯の水を取りに台所に行った。
母はそこで泣いていた。とても静かに、それはまるで私を起こしてしまうのではと恐れているかのようだった。
そんな母を見て、私は背を向けた。直前に母に言ったことのせいで、心の片隅で何かが私を締め付けてくるような気がしたのだ。
それでもなお、片目で泣いている母がやっぱり嫌いだった。
だから私は、成長して成功するんだと自分自身に言い聞かせた。
それからは本当に一生懸命勉強に励んだ。
私は母から離れてシンガポールに留学した。それから、結婚もし、自分の家を買った。子供もできた。今や私は、成功者として幸せに暮らしていて、その暮らしをここでできることを気に入っている。なぜならここは、あの母を思い出さなくてよい場所だからだ。
この幸せがどんどん大きくなってきたそんな時…
何?! 誰だ?
それは母だった。まだ片目のままだった。まるで空全体が崩れ落ちてくるように感じた。
私の子供たちでさえ、母の目を怖がって逃げた。
私は母に「どちら様ですか?!」「あなたのことなど知りません!」 と、まるでいかにも本当らしく言ってみせた。
そして母に向かってこう叫んだ。
「よくも私の家にやって来て子供たちを怖がらせてくれたな!ここから出ていけ!今すぐ!」
これに対して、母は静かに答えた。
「ああ…ごめんなさい。どうやら住所を間違ったようです。」
それから、母の姿は見えなくなった。
助かった。母は私だとはわかっていない。まったくホッとした。私は残りの人生、もうこのことを気にしたり、考えたりするのはよそう、と自分自身に言いきかせた。そうして安堵の波はおとずれたのだった。
ある日、シンガポールの私の家に学校の同窓会に関する手紙が届いた。それで、妻には出張に行くと嘘をついて出かけた。
同窓会のあと、私はかつての「家」と呼んでいた古い小屋に行った。単なる好奇心だった。
そこで母が冷たい地面に倒れているのを見つけた。
だが、私は一滴も涙を流すことはなかった。母はその手に一枚の紙を持っていた。それは私への手紙だった。
「私の息子。母さんはもう十分長生きしたと思います。そして…もうシンガポールには行かないことにします。でも、たまにはお前に会いに来てほしいとお願いするのは余計なことなんだろうか?お前に会えなくて寂しい。
お前が同窓会のために来ていると聞いたとき、とても嬉しかった。でも、母さんは学校に行かないことにしました。お前のために…そして片目しかなくて本当にごめんね、お前にとって母さんは恥だったろうと思います。
あのね、お前がとても小さかった頃、お前は事故に巻き込まれ、目を失ったんだよ。母親として、お前が片目だけで成長しなければならないのを見てるのは、母さん我慢できなかったんだ。
だからお前に母さんの目をあげたんだよ。
母さんの代わりに、その目で、母さんにとっては全てが新しい世界を見ていた我が息子を、とても誇りに思っていました。
母さんはお前がしたことに対して、腹を立てたことは一度もなかったよ。何度かお前は腹を立てたことがあったね。その時母さんは自分自身こう思うようにしていました。
「なぜなら息子は私を愛してくれているからだ。」って。
息子よ…ああ、母さんの大事な息子よ…。」
このメッセージは非常に深い意味を持っており、私たちが楽しく過ごせるありがたさは、直接的にも間接的にも他者のおかげであるのだ、ということを人々に思い起こさせるために言い伝えられています。
しばし立ち止まって、あなたの人生を考えてみてください。
あなたのように生きられない何百万人もの人々と比べて、あなたが今日、手にしているものに感謝してください。
どうかそこにいるあなたの両親のために、祈り、良い行いをしてください。
神よ赦したまえ!
教訓:障がいを理由に決して誰かを嫌ったりしないでください。
親を軽蔑したり、親が払った犠牲を無視したり見くびったりしないでください。
親は私たちに命を与え、またかつての彼ら自身よりも良く、私たちを育てようとしてくれます。
親は与え、またそれまで以上にさらに良く与えようとし続けてくれます。
親は途方もない夢の中でさえ、子供にとって良くないことなど決して望みません。常に正しい道を示し、やる気を起こさせようとします。
親は子供のためにすべてをあきらめることを厭わず、子供が犯したすべての過ちを許します。
親が子供のためにしたことに恩返ししてもしきれません。
私たちにできることは、親にとって必要なもの、それはただ、時間や愛や尊敬を贈ろうとすることだけです。
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